年齢と筋肉の関係
筋肉(筋力)は40歳から少しずつ減少して70歳を越えた頃より自覚症状を感じます。
筋肉がおちると運動能力の低下だけでなく様々な病気の原因ともなります。
動かない事が筋肉を減らす
「日常生活で身体を動かさないと筋肉(筋力)が落ちる。」と言われますが、
しかしながら、それがどうしてか?はハッキリと分かりませんでした。
それを神戸大学の教授により発見されました。
神戸大学のホームページにも公開されています。
https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2022_03_15_01.html
神戸大学の教授はギプス固定したマウスで実験を行いました。
ギプスで関節を固定すると筋肉は動かせないため筋肉は落ちてきます。
そうすると筋肉が働く時に使われるカルシウム濃度が低くなり
これが筋肉を減らすキッカケとなる事がわかりました。
(カルシウムは、骨や歯の主要な構成成分になるほか、
細胞の分裂・分化、筋肉収縮、神経興奮の抑制、血液凝固作用
の促進などに関与しています。)
この時に3つのタンパク質(Piezo1、KLF15、IL-6)
の働きにより筋肉量が減少する事がわかりました。
この事から今後これらのタンパク質に働きかける薬が出来れば、
入院や手術などベッドでの安静で筋肉が落ちる、筋肉が落ちると、
動かし辛くなりさらに筋肉を落とす、などの悪循環を止める事が期待されます。
この実験では「運動しなくなったことがキッカケでカルシュウム濃度が下がる」
という事になります。
なのでサプリメントでカルシュウムを取っても結局は運動しなくてはいけないという事です。
また筋肉が増える訳ではないので日々の運動を心がけながら、カルシュウムが減らない様に
していく事が必要ですね。