デスクワーク、特にパソコンを使う事により手に疲労や痛みを訴えられる方がみえます。パソコンのキーボードやマウスの操作で、腱や関節に負担がかかり炎症を起こすこと考えられます。痛みの対処としては湿布をしたり、痛みが強い場合はサポーターや包帯での固定が考えられます。
これらの事をしても良くならない時は原因として肩こりが関係している事が多いです。
まず、デスクワークの姿勢として両腕を机の上に出していますが、この事で上腕(二の腕)が肩から前に移動(偏移)してきます。そうすると前腕の腕も同じようにねじれてきます。前腕がねじれてくるとて関節の位置に無理が起こり手首に痛みをおこします。
また肩甲骨も身体の外側に移動してくる様になり、いわゆる猫背のような姿勢になってきます。そして、頭の位置も前に移動してくる様になり肩と頭の位置が悪く、それを支える筋肉に負担が起こり肩こりの原因ともなります。
対策として普段の生活での腕立て伏せ運動がおすすめです。やり方として手を肩幅より広く置き胸を開くようにして、背中の肩甲骨を寄せる様にしてみると効果があります。また、筋力の弱い方や高齢の方などは壁に手をついて腕立てと同じように胸をひらくといいです。手関節に負担がかかるので、その場合には上向きで横になり両手を拡げて胸部の開くストレッチをして下さい。
治療は体幹の調整をおこない、手関節から肘、両肩関節の調整、背骨から首の調整をおこないます。これにより肩から肘の動きもスムーズになり手関節の動きも楽になります。