いつまでも心身ともに元気で
人生100歳時代といわれます、同じ長生きするのなら心身共に元気でいたいものです。
そこでフレイル(虚弱)という言葉をご存知でしょうか?
フレイルとは「健康な状態と介護が必要になる間の身体の事を指し、年齢による身体の衰え全般のこと」といいます。普段の私たちは多少のケガや病気、ストレスになっても平気です、この事を「予備能がある」といいます。しかし「予備能がない」とケガや病気やストレスにより一気に体調を崩し要介護に陥ります。
そして、フレイルは心身の衰えだけでなく、
・身体の衰えの事を含め(身体的フレイル)
・精神や心理面での(精神心理フレイル)
・人とのつながりである(社会的フレイル)の3つが相互に関係した状態です。
詳しく見ると
・身体的フレイルとは、運動機能低下だけでなく低栄養や口腔機能低下など含めます。
・精神心理フレイルとは、認知症やうつ病などが日常生活動作の低下につながる事をさします。
・社会的フレイルとは、独居、閉じこもり、経済的理由など活動量が制限されている社会的
な問題を指します。
次はロコモティブシンドローム(ロコモ)って?
続いて身体的フレイルの原因の一つ、ロコモティブシンドローム(ロコモ)をみていきましょう。
ロコモとは「骨や筋肉、関節が弱くなり立つ、歩く等の移動機能の低下した状態」を指します。
またロコモの対象は高齢者だけでなく若年成人も含みます。
どういったことがロコモでしょうか、ロコモの診断テストの一例です。
「40㎝の高さの椅子に腰を掛け、片足で立ちあがる、2秒ほど片脚を保持する、左右どちらでもできれば良い。」となっています。
その他にも「日本整形外科学会」のホームページに詳しくのっていますので参考にしてください。
サルコペニアって?(もう少しお付き合いくださいね)
さらにロコモの状態をつくる原因の一つサルコペニアと呼ばれる状態をみていきましょう。
サルコペニアとは「高齢期にみられる骨格筋量の減少と、筋力もしくは身体機能の低下」と定義されています。
その内容についていくつかあげてみます。
まず握力の低下(男性26㎏未満、女性18㎏未満)
そして、ふくらはぎの筋肉の太さなどあります。
如何でしょうか?一概に当てはまってもすぐにフレイルになる事はないですが、この事を意識して健康について考えていきたいです。
最後に要介護になる原因についてのランキングをみていきましょう。
国の調査によると要介護になる原因は
1位:認知症
2位:脳血管疾患
3位:高齢による衰弱
4位:骨折・転倒
5位:関節疾患
とあり4位、5位ではありますが、運動器の疾患が全体で大きな割合になります。
元気な日常をおくるうえで、身体は便利な道具でもあります。
痛みが無くても使っていけば歪や、年月と共に古くもなります。
ロコモ、サルコペニアからフレイルの状態にならない様に、骨や関節、筋肉など運動器疾患の予防をすることが健康寿命を延ばすことになります。
私事ですが、デイサービスで機能訓練士として勤務した経験から、
落ちた機能を回復させるのは大変な努力を必要としていました。
また身体が元気だと活動的にもなり心も健康になる様な気がします。
当院での「さぼり筋」トレーニングをベースにした施術が痛みの回復だけでなく、
運動器の衰えを予防する一助となっていると思っています。
私自身、お役に立てられる様に常に精進してまいります。
#関節トレーニング#さぼり筋