歩くと膝にズキッとす痛みが走る。痛くて膝を曲げてしゃがめない。水が溜まって膝が腫れていて、脚が重い。
膝の痛みを抱えてる人は少なくとも1000万人から3000万になると推定されています。
これほど多くの人が膝の痛みに悩んでいます。
膝の機能
膝は体重を支えながら曲げたり伸ばしたりする役割をもっています。その膝にどれくらいの負荷がかかっているか、立っている時の片方の膝には体重の約1.1倍。歩くときには2.6倍もの負荷がかかります。そして、階段を降りるときには約3.5倍もかかります。60㎏の体重の人で約210㎏の力がかかります。
この負荷を膝は筋肉と軟骨と半月板と呼ばれるものが膝を守っています。(年齢と共にこれらが衰えていきます。)
対策
日常生活でのケアとしてまずアイシングをお勧めします。氷やアイスノンで20分ほど冷やしてください。(霜がつくほど冷えた氷、アイスノンは低温やけどの危険がありますので注意してください。)
太もものマッサージもお勧めです。膝を支える太ももの凝りをほぐして下さい。特に外側の筋肉をよくほぐして下さい。
次に、お風呂のなかで膝の曲げ伸ばしです。年齢とともに固くなった関節を和らげます。また曲げ伸ばしする事は膝の軟骨にも良い影響をします。
鑑別
太っている人と痛みは関係しません。ただ痛みの回復は痩せている人よりはおそくなります。
膝に水が溜まりる原因として、リュウマチなどの炎症も考えられます。長期にわたり水が溜まって膝に熱感がある場合は一度、水を抜いて検査もお勧めします。(リュウマチなどの炎症がある場合、関節液が白く濁っています。)
目安
歩いていて膝に痛みが走る、膝が抜ける様になる。また伸ばすと膝の裏側が突っ張り痛むなどの症状があれば治療が必要な時とみて来院してください。
特に膝はケアが大切な所です。丁寧にバランスを整える事により痛みも楽になります。